会長挨拶

会長 坪内博仁

坪内博仁

この度、記念すべき第100回日本消化器病学会九州支部例会を平成24年11月2日(金)と3日(土)の2日間、鹿児島市の城山観光ホテルで開催させていただくことになりました。今までと同様に、第94回日本消化器内視鏡学会九州支部例会との合同開催となります。第100回の記念大会の運営に当たり、例会長の鹿児島県民総合保健センター松元淳先生をはじめ日本消化器内視鏡学会九州支部長松井敏幸先生のご理解、ご協力に心から感謝申し上げます。 私どもの教室ではすでに第88回九州支部例会を担当させていただいておりますが、多くの先生方のご推薦で第100回の節目となる例会を、ふたたび鹿児島で開催させて頂くことになり、教室員一同、大変光栄に思っております。前支部長石橋大海先生、現支部長佐田通夫先生をはじめ幹事、評議員の先生方に、厚くお礼申し上げます。

第100回の日本消化器病学会九州支部例会の開催に際し、企画委員会を設置し、その運営を検討していただきました。メインテーマは「消化器病学の温故知新~九州からの新たな一歩~」と致しました。これは、本支部例会が節目の例会となることを受けて、今までの九州の消化器病学の進歩を顧み、さらに、これからの消化器病学の発展を目指して、設定したものです。今まで、多くの国際的に評価されている研究成果が九州から世界に発信され、消化器病学の発展に貢献してきましたが、それらの研究成果を発表していただくセッションを特別企画として設けました。これは、今までの消化器病学の進歩を振り返るだけでなく、若い先生方が先人の業績を乗り越えて、さらに、先駆的なすばらしい研究成果を九州から世界に発信していただくことを期待して、企画したものです。したがって、原則として特別企画の時間帯には一般演題の発表は行いません。

また、従来のように研修医や専修医の先生方の発表も歓迎いたします。今回の例会では、自分の発表を済ませば会場を後にするということはないよう、最後まで会場にとどまり、症例についても研究についても熱心に討議していただきますよう、また、特別企画にもぜひ参加していただきますよう、とくに若い先生方に望みます。今後、九州の消化器病の臨床や研究が進歩するためには、各地域に若い優秀な人材が育つことが不可欠であり、特別企画が若い先生方に刺激を与え、意義のある例会になりますよう祈っています。

日本消化器病学会九州支部は、長い歴史と伝統を有し、全国の支部の中でも際立って充実しており、発展を続けてきました。それは、これまで、九州支部の運営にかかわってこられた歴代の会長や支部長、幹事、評議員など実に多くの先生方のご尽力の結晶ともいえるものです。あらためて、先人のご尽力に感謝し、この記念大会が次世代の人材の育成のステップになることを願って、ご挨拶といたします。

第100回日本消化器病学会九州支部例会
会長 坪内博仁
鹿児島大学大学院医歯学総合研究科 消化器疾患・生活習慣病学

会長 松元淳

松元淳

この度、第94回日本消化器内視鏡学会九州支部例会を、第100回日本消化器病学会九州支部例会(坪内博仁会長)と合同で 平成24年11月2日(金)、3日(土)に鹿児島市で開催させていただくことになりました。伝統ある学会のお世話をさせていただくことになり、大変光栄に存じますとともに、身の引き締まる思いを致しております。松井敏幸九州支部長はじめ、関係の皆様に心より感謝申し上げます。

消化器内視鏡の進歩は目覚ましく、新しい手技、機器、処置具等が次々と登場し、それに伴って新しい知見がどんどん出現し、その内容は多様化しています。今回は特別講演を仙台市医療センターの藤田直孝先生にお願い致しました。 藤田先生は誰もが認める胆膵内視鏡の第1人者であり、この領域の最新の情報をご講演いただくことになっております。主題は「インターベンショナルEUS」と「拡大内視鏡」を取り上げました。超音波内視鏡下穿刺術が2010年に保険適応となり、インターベンショナルEUSとして九州でも普及しつつあります。各施設での現状と課題をご発表いただき、さらなる発展の一助になればと思います。拡大内視鏡も一般臨床医の間に普及してきています。消化管各部位において、拡大観察によりどこまで診断できるのか、現時点での診断能と問題点を明らかにできればと思います。多数のご応募をお願い致します。

支部例会は診断、治療における最新の情報を学ぶ場であるとともに、若い先生方にとっては症例発表の訓練をする場でもあります。一般演題につきましても多数のご応募をお願い致します。私も初めて学会発表をさせていただいたのは、この学会でした。以来、本学会で多くのことを学び、色々なことを経験させていただき、育てていただきました。少しでも恩返しができればとの思いで、準備をさせていただきたいと思っております。

本学会がご参加の皆様にとって有意義なものとなり、消化器内視鏡学の進歩に少しでもお役にたてれば大変ありがたく存じます。多数の演題のご応募と、多くの皆様のご来鹿をお待ち致しております。

第94回 日本消化器内視鏡学会九州支部例会
会長 松元淳
鹿児島県民総合保健センター

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